ヤクルトは5日、新外国人として前オリオールズのガブリエル・イノーア投手(26)と契約合意に達したと発表した。年俸60万ドル(約6600万円)プラス出来高払いの1年契約。背番号は25に決まった。

ドミニカ共和国出身のイノーアは、今季メジャーで36試合に登板した右腕。通算55試合(うち先発20試合)で4勝を挙げている。球団を通じて「人生の新たな経験として、日本でプレーすること、チームの勝利に貢献することをとても楽しみにしている。ヤクルトに感謝したい」とコメントした。マクガフとも親交があるという。

制球がよく、150キロ超の直球にシンカーやスライダーを織り交ぜて内野ゴロを打たせる投球が持ち味。オ軍がア・リーグ東地区最下位だったため今季成績は1勝10敗(防御率5・61)と負け越しているが、マイナーでは通算66勝39敗と好成績を残している。

球団は先発ローテーションの1人として期待。奥村国際担当部長は「大きなケガもなく、長い回を投げられる。球の揺らし方は(元広島)バリントンのようなタイプ」と評価する。チーム合流も来春キャンプ開始に間に合う見込みだ。【鎌田良美】

◆ガブリエル・イノーア 1993年5月26日、ドミニカ共和国生まれ。09年にメッツと契約、16年8月に同球団でデビューし、メジャー3年間で通算55(先発20)試合に登板、4勝13敗、防御率5・39。今季はオリオールズで36試合に登板し1勝10敗、防御率5・61だった。13年に1Aレベルのリーグで最優秀投手賞受賞。188センチ、92キロ。右投げ右打ち。