無邪気な笑い声が響き渡った。ロッテ井口資仁監督が、山梨・甲府市内で行われたテレビ山梨主催の野球教室に参加。集まった8チーム87人の児童を楽しませた。「なかなかプロ野球選手と触れ合う機会は少ない。単発ではなく、毎年継続してやることが大事だと思う」と同地で6度目の開催を振り返った。

ランニングやキャッチボールを終えると、ロングティーを始めた。「遠くへ飛ばすには大きく振る。体全体を使わないと飛ばない。でもその時にフラフラしたらだめだぞ」とアドバイス。最後は各チームの代表者がホームラン競争を行い、自慢のパワーを競い合った。「技術どうこうよりは、遠くへ飛ばしたりとかを楽しくやってもらうのが一番」と言った。

野球の競技者人口の減少を嘆く。オフは時間が許す限り各地を回り、振興活動にいそしむ。「プロ野球の観客動員は増えているが、プレーする側が少なくなっている。その辺を何とかね。野球に関わっている人の使命だと思う」。野球の楽しさを知るからこそ、ピラミッドの頂点として、裾野を広げたい気持ちが強い。

「これからもプロ野球選手を目指して練習、勉強を頑張ってください。来年、千葉ロッテも優勝できるように頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」。野球界のてっぺんを目指す宝たちに、日本一を誓った。【久永壮真】