ヤクルト山田哲人内野手(27)が24日、都内の球団事務所で契約更改を行い、今季の年俸4億3000万円から7000万円アップとなる単年契約の年俸5億円でサインした。自身の持つ球団史上最高額(外国人選手を除く)をさらに更新した。

今季は142試合に出場。9月4日の広島22回戦(神宮)では、9回にフランスアから今季33号となるサヨナラ満塁本塁打を放ってプロ野球106人目となる通算200本塁打を達成した。27歳1カ月での到達は、ヤクルトでは最年少だった。打だけではなく、足でも存在感を見せつけた。シーズン連続盗塁成功33、昨年からの連続盗塁成功38を記録。どちらも日本記録を更新した。また、11月に行われたプレミア12では、決勝の韓国戦で逆転3ランを放ち、目標に掲げる20年東京五輪出場へアピールに成功。本職の二塁手ではなく、不慣れな一塁での守備もこなし、ユーティリティー性も見せた。

ただ、成績自体には納得していない。今季は35本塁打と33盗塁をマークしたものの、打率が2割7分1厘に終わり、2年連続4度目となるトリプルスリー達成はならなかった。この日の契約更改後の会見でも「一番は悔しい。チームは負けて、自分の目標の数字にはいかず、納得できないシーズンでした」と悔しさが口を突いて出た。

プロ10年目となる来季は、順調なら国内FA権を取得する。FAについては「FAを取ることは自分の中ですごく大きい。プロ野球選手として大きなこと。大きなケガをしないで、取得できるように頑張る」と話した。一方、メジャー挑戦については「そこについては、想像にお任せします」と多くを語らなかった。

(金額は推定)