来季巻き返しへ中日根尾昂内野手(19)が、小学生から大きなプレゼントをもらった。24日、長野県千曲市の上山田小学校で、日本サッカー協会とプロ野球選手会とのコラボ企画「夢の教室」の夢先生を初体験。イブのサンタ役を務めた根尾“先生”が、授業を通じて来季巻き返しへの原点を再確認させられた。

根尾は小学生22人の前で黒板を使って、自分について語った。チョークで記した円形の「夢チャート」。夢へのアプローチを解説した。(1)(夢を)好きになる(2)負けたくない、うまくなりたい(3)考える(4)実行、練習する(5)実現する、そしてまた(1)に戻る。

「僕は1年目うまくいかないというのがいつもあって、やり返してきた。中1もそう、高1も、プロ1年目もけがしたし。(プロに入って)なかなか振り返ることがなかった。グラフを書いたときに思った。授業をやってなかったら、こうやって掘り返すことはなかった」。

ドラフト1位入団も、1年目の今季は故障で出遅れ、1軍では2試合2打席2三振で終えた。「『継続は力なり』という言葉が好きだったけど、授業して(改めて意味に)気づいた」。

生徒の前では、来季の目標も披露した。「中日ドラゴンズが優勝すること」。9年ぶりのリーグ制覇のピースになるつもりだ。「来年こそ、今年できなかった分をやり返したい」。根尾先生は、教壇で来季のリベンジを誓った。【伊東大介】