中日堂上直倫内野手(31)の実兄で元巨人2軍コーチの剛裕氏(34)が、来年1月から球団職員として6年ぶりに古巣復帰することが27日、分かった。

球団首脳は「真面目で仕事もできると聞いている。OBでもあるし、将来はいろんな部署を経験してドラゴンズを担って欲しい」と大きな期待値を明かした。1年目との来季は嘱託社員としてイベント部門などをサポート。2年目以降は営業職の正社員として、チケット販売などに加わる可能性がある。

剛裕氏は03年ドラフト6位で中日に入団。父照(てらし=68)も中日で投手として活躍し、独身寮「昇竜館」の寮長などを歴任するなど、親子鷹で注目された。その後、次男直倫が06年の高校生ドラフト1巡目で入団し、兄弟で同時スタメン出場を果たすなど、チームを盛り上げた。

13年目の弟直道も今季覚醒。初の開幕スタメンで出場すると、打法改造の成果もあり、プロ入り初の2ケタ12本塁打を放ち、存在感を出した。昨オフに複数年契約を結び、FA権も封印中だ。ナゴヤドームのグラウンド内外で働く場所は違うが、兄弟タッグ再結成で竜を支えていく。

◆堂上剛裕(どのうえ・たけひろ)1985年(昭60)5月27日生まれ、愛知県出身。愛工大名電から03年ドラフト6位で中日入団。07年に内野手から外野手に転向。15年に巨人へ移籍し、17年に現役引退。引退後は巨人でスカウトや2軍コーチを歴任した。現役時代は184センチ、93キロ。右投げ左打ち。

◆堂上直倫(どのうえ・なおみち)1988年(昭63)9月23日生まれ、愛知県出身。愛工大名電を経て06年高校生ドラフトでは巨人、阪神との3球団競合の末に中日に1巡目で入団した。今季は自身初の2桁本塁打となる12本塁打を記録。来季年俸は3000万円。184センチ、86キロ。右投げ右打ち。