阪神ドラフト4位の東海大相模・遠藤成(じょう)内野手(18)は6日、ぬいぐるみの「秋田犬マサル」を虎風荘に持ち込んだ。入寮前、母が「秋田をしっかり思って頑張りなさい」とプレゼントしてくれた宝物。「秋田県の皆さんを喜ばせたい。お世話になった場所ですし、関わってくれた人にたくさん恩返しできたら」と笑顔で力を込めた。

秋田犬は故郷の象徴的な存在。18年には平昌冬季五輪フィギュアスケート女子で金メダルを獲得したザギトワが大ファンだと公言し、秋田犬保存会から子犬を贈呈されたことでも話題になった。そのザキトワが名付けた愛犬マサルをモデルに誕生したのが、ぬいぐるみ「秋田犬マサル」。遠藤は早くも「枕元に置こうかな」とゾッコンの様子だ。

「秋田はお米がおいしい。きりたんぽとかしょっつる鍋もおいしいです!」。人一倍「秋田愛」が強く、将来は広報マン就任も目指す決意だ。「1軍で活躍しないとPRできない。秋田をPRできるように、まずは土台を作っていきたい」。秋田は3冠王3度を誇る元中日監督・落合博満氏の出身地。かわいらしい相方とともに、偉大なる先輩の背中を追う。【佐井陽介】