勝負の年が幕を開けた。ヤクルト山田哲人内野手が10日、愛媛・松山市内で合同自主トレを公開。ノックや打撃練習など約5時間にわたって汗を流した。今年へ「(シーズン)勝ちたい気持ちもあるし、五輪に出たい気持ちもある。やりたいことだらけ。気合を入れてやりたい」と引き締めた。

昨年11月のプレミア12では不慣れな一塁も守り、日本の優勝に貢献。貴重な経験が東京五輪への思いを強くした。「違った緊張感の中で世界一を取る難しさを学んだ。日本で五輪はなかなかない。野球も復活する。そこの思いは誰にも負けない」。また選ばれるように。勝てるように。「金メダルを取って、かじる夢をかなえたい」と笑った。

昨年は新年早々発熱でダウンしたが、今年は「コンディションはばっちりです」と好スタートを切った。初詣のおみくじは小吉も“吉兆”。「大吉引いたことないもん。小吉とか末吉とか、いつも通り」。重圧を乗り越えて結果を出す。4度目のトリプルスリーも世界一も「いつも通り」の先にある。【鎌田良美】