元ロッテ投手で、昨年12月に日本製鉄かずさマジック監督に就任した渡辺俊介氏(43)が、ラグビー日本代表の選手強化に刺激を受けた。都内で開かれた日本野球連盟(JABA)主催の指導者研修会に参加。

昨年まで日本ラグビー協会強化委員長を務めた薫田真広氏の「チーム強化」をテーマにした講演に聞き入った。「リーダー育成の重要性とその仕方は参考できる」。15年W杯後、ラグビー日本代表が監督中心のチームからリーダー・選手中心に転換して成長したことにヒントを得た。

求めるのは責任と発言権を持つ、自立したリーダーだ。「チーム内に何人リーダーがいてもいい。良い部分を出し合い、補い合うチーム作りをこころがけています」。自立を促すため、選手の前向きな意見は積極的に受け入れ、実行する環境を整えている。選手ファーストの「ONE TEAM」を築いていく。