東京6大学野球の慶大が、18日、横浜・港北区にある同校グラウンドで下田神社の神主を招き安全・必勝祈願を行った後、練習を始動した。

例年は後期試験終了後の2月上旬に始動していたが、今年は約2週間近く早い練習始めに。昨年11月、新監督に就任した堀井哲也氏(57)は「2月にはアメリカキャンプを予定している。それまでに、学生たちがどんな動きをするのか。どんな雰囲気なのか。1日でも早く見ておきたかった」と説明。あいにくの雪となったが、室内練習場では1人1人、バッティングをチェックするなど、初日から熱のこもった指導が続いた。「年明けから、グラウンドに来て自主練習の選手たちの姿は見ていましたので、練習始めが楽しみでした。ワクワクしていますよ」と笑顔を見せた。

今月15日の全体ミーティングでは「春からリーグ優勝、日本一を目指す」と選手たちに話した。これまで指揮してきた社会人野球と違い、1年1年が勝負の学生野球。連覇に向け、選手たちとともに、全力を尽くすと誓った。今年のドラフト候補として注目の155キロ右腕、木沢尚文選手(3年=慶応)は「監督の気持ちのこもったメッセージをいただいた。熱い指導についていきたい。今年の目標は年間10勝です」と力強く語った。