照準は70戦登板!! オリックスドラフト3位の村西良太投手(22=近大)が「鉄腕ルーキー」を目指す。19日は大阪・舞洲の球団施設で行われた新人合同自主トレで、新人一番乗りとなる初のブルペン投球。捕手を立たせて30球、感触を確かめるように投げた。

最速152キロを誇る剛腕は上々の発進だ。「順調かなと思います。キャンプまでには9割以上の力で投げられるように合わせていきたい」。サイドから投げ込む変則気味の右腕。「まずは中継ぎでアピールしていきたい。半分は投げたいですね、シーズンの」。目標は70試合以上登板で、12年ロッテ益田の新人シーズン最多登板72試合に匹敵。野望は日本記録クラスだ。

大学のころ、約4時間の昼寝も球速アップに生きたという。プロでも積極的に睡眠を取る。この日、投球を視察した平井投手コーチが「ウチの山岡みたいに全体を使ってバランス良く投げている。キレで勝負するように見えた」と話せば、酒井育成コーチも「(指に)かかった球は伸びていく球が何球もあった。(タイプ的に)メジャーにも、ドミニカでも見たことがない」と評した。2月のキャンプはすでに1軍スタートが内定。「大学でも毎日投げていた。頑張りたい」。意気盛んに1軍定着を目指す。【酒井俊作】