ソフトバンクは28日、福岡市中央区のヤフオクドーム内で監督・コーチ会議を行い、2月1日からの宮崎春季キャンプの概要を話し合った。東京オリンピック(五輪)開催で今季は開幕が早まることに、工藤公康監督(56)は「スケジュールも前倒しでいく」と説明した。

投手陣は第1クールから「サバイバルレース」に突入する。「初日とまではいかないが、第1クールから打撃投手を務めてもらうことになる」。シート打撃を経て、第3クール最終日となる13日には紅白戦をスタートさせる。「シート打撃、紅白戦を通じて、選手の仕上がりを見ていきたい」と、キャンプは「調整」ではなく「競争」の色を強くする。

今年は東京五輪開催で変則日程になる。「よりチーム力が問われることになる。若い選手の頑張りで戦力も底上げしたい」。ドラフト1位佐藤直樹外野手(21=JR西日本)、同2位海野隆司捕手(22=東海大)、同3位津森宥紀投手(22=東北福祉大)、同5位柳町達外野手(22=慶大)のルーキーに4人に加え、育成からも砂川リチャード内野手(20)と尾形崇斗投手(20)を1軍にあたるA組メンバーに入れた。工藤監督は「ルーキーたちは即戦力だし、目の前でしっかり見てみたかった。育成2人も実力的に上がっていると判断した。戦力になるとなれば支配下選手へのチャンスもある」とチームの底上げを担う若い力の台頭に期待していた。