ソフトバンク城島健司球団会長付特別アドバイザー(43)が28日、就任後の初仕事を行った。ヤフオクドームで開かれた監督・コーチ会議に出席。春季宮崎キャンプのメンバー振り分けや練習方針を確認する場に立ち会った。キャンプではオープンに選手からの質問などを受け付ける構えで、チームのリーグV奪回と4年連続日本一に一役買う。

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初仕事を終えた城島氏の顔は、晴れやかだった。

城島氏 ぼくらが選手だったときもそうだったんでしょうけど、トレーナーやトレーニングコーチも含めて1から3軍まで意思の疎通をされていた。そういうところも強さなのかな、と。1人の選手を育てていくために、密に連携がある。想像はしていましたが、目の当たりにできて、いい経験ができました。

12年の現役引退後初めて野球の第一線に携わり、ソフトバンクの強さの一端に触れた。

春季キャンプには初日から第2クール最終日の9日まで参加予定。まずは観察に徹する。

城島氏 グラウンドの端っこの方で、雰囲気を感じようかなと思う。今のホークスがなぜ強いのか。この選手はなぜうまくいってないのか。そこに行って、空気を感じてみないとわからない。何かを感じる期間にしたい。

チーム状況の把握が、第一の目的となる。

城島氏 (王)会長の後ろにいるかもしれないですし、工藤さんと話しているかもしれませんし、ブルペンにいるかもしれません。

自由に球場内を動き回り、「アドバイザー」としても広く門戸を開ける。

城島氏 聞かれたことには何でも答えますよ。政治、経済、下ネタでも、答えられることなら。

どんな相談でも歓迎。グラウンド外でも、球団からは数人の選手との食事会を打診されており「世間話をしたいですね」と、フランクな会話を望む。

城島氏 マージャンのメンツを探したんですけど、いないんですよね。今後のマージャン界が心配になってきました。

ジョークで笑わせる一幕もあったが、気軽に話せる雰囲気をつくるつもりだ。豊富な経験をオープンに還元し、常勝軍団形成に一役買う。【山本大地】