西武松坂大輔投手が、14年ぶりに宮崎・南郷に足を踏み入れた。1月31日、チーム便とは別で宮崎空港に到着。06年以来となる西武でのキャンプに「しっかりトレーニングをして有意義な期間にしたい」。宮崎空港で行われた歓迎セレモニーでは350人の観衆の前で壇上に立ち、笑顔。「これだけたくさんの人が来ると、モチベーションも上がりますね」と、西武の一員であることをかみしめた。

A班(1軍)でのスタートに、球団も万全の態勢を整える。キャンプ地で選手が歩く一部動線の幅を例年に比べ倍に広げた。中日時代の昨季、キャンプ序盤にファンと接触した際、右腕を軽く引かれる形で違和感を発症した例もある。接触のリスクを取り除き、野球に集中する環境を整える。球団関係者は「松坂だけというわけではないが、多くのファンの方が来られることを想定している」と、例年以上の警備強化を図る。

1月は国内で自主トレを敢行。今後はマイペース調整で進める。松坂は「その日の体調、感覚次第。(ブルペンに)入るときは言ってもらえればと言われている。まだいいと思えば第2クール以降になる。明日ユニホームを着て、緊張感を持ってスタートする」と、初日を迎える。【栗田成芳】