楽天のキン肉マンが“マッスルカーブ”で殴り込む。ドラフト3位、津留崎大成投手(22=慶大)が沖縄・久米島キャンプ第2クール初日の6日、ブルペン投球で縦にギュインと曲がるカーブを披露した。元阪神のジョンソンのパワーカーブを理想とし、130キロ前半で2500~2600回転を計測。「緩い球をぽんと合わせられたらプロではやられてしまう」と最速153キロの直球、ツーシーム、フォーク、カットボールと同じ高速変化球を携え、勝利の方程式入りを狙う。

慶応高3年の10月に右肘のトミー・ジョン手術を受けてからカブスのダルビッシュに影響され、大学時代は週6度のウエートトレーニングに励んだ。肩関節の可動域が狭いため、肩肘に負担のかからないフォームを模索。ヤンキースのコール、ドジャースのビューラーらを参考に、小さなテイクバック、左足を上げてから素早く下ろす投法を身につけた。視察した西武亀井スコアラーは「投げ方が外国人にしか見えない。カーブもスピンが強い。独特ですね」と評した。

全体練習後はウエートルームに約2時間こもった。「すぐにウエートができたりプロテインをとれる環境がある。筋肉をきっかけに先輩方と少しずつ交流ができたので鍛えててよかったです!」。筋肉は裏切らない。【桑原幹久】