西武ライオンズの親会社である西武ホールディングスが6日に発表した19年4~12月の連結決算は、ハワイ事業やライオンズが好調だったことからグループ全体の収益の押し上げに貢献したほか、全ての事業において前年同期比で増収した。

売上高にあたる営業収益は2・6%増加し、過去最高の4326億円で8期連続の増収。営業利益は1・2%増の594億円、経常利益は1・3%増の533億円と、いずれも過去最高を更新した。

なかでも西武が2年連続でパ・リーグ優勝を果たし、観客動員数が過去最多(実数発表した05年以降)の182万1519人を達成し、それに伴う収益がグループ全体に寄与した。また、メットライフドームでのコンサート等の貸会場収入が増加したことも、増収の要因のひとつとしてあげられる。

現在、メットライフドームエリアでは改修工事が進行中で20年春には新フードエリア「グリーンフォレスト デリ&カフェ」がオープンするほか、同時期に屋内遊戯施設もリニューアルする予定。また今季より松坂大輔投手が14年ぶりに西武に復帰し、ファンの期待感もより一層大きくなることが予想されるため、今後も西武ライオンズが西武ホールディングスの業績を後押ししていくことが見込まれる。