楽天は9日、久米島での1軍1次キャンプを打ち上げ、2年ぶり6度目の開幕投手への期待がかかる則本昂大(29)が順調な仕上がりを認めた。

「短い期間でしたが、僕個人としてはやりたいことができた。ボディーコントロールであったり、フォームのバランスを追い求めていく中で、ある程度できたと思う」と納得の表情を見せた。

今キャンプでは新球のナックルカーブにも取り組み、「一番重要視していたので、なかなか良かったかなと思います。試合でも使えればいい」と手応えを感じている。通常のカーブより若干速く、カウントを取るだけではなく、勝負球としても有効となりうる。

昨年は開幕投手に指名されながら、右肘のクリーニング手術で回避。「選んでもらえるならやりたいですし、仙台での開幕でもあるので、投げて勝てたらいいなと思います」と大黒柱として静かに闘志を燃やす。

チームは練習後に茂木主将の音頭で手締めを行い、沖縄本島に移動。則本昂は「体調も問題ない。実戦が始まり、争いも熾烈(しれつ)になってくると思うので、気を引き締めていきたい」と、11日から始まる金武キャンプに気持ちを切り替えた。【野上伸悟】