ロッテ安田尚憲内野手(20)に“今季1号”が飛び出した。「5番三塁」で出場した練習試合DeNA戦の2回。カウント2-1からピープルズの141キロ高め直球をバックスクリーンへ突き刺した。推定130メートル弾に「センター方向にいい打球が出たのは自信になる。ああいう打球を増やしていかないと」と話した。

だが試合後、鳥越ヘッドコーチから「(本塁打の後)3三振よ。去年もここで1本打っただけやねん(19年2月20日DeNA戦で、田村から右中間本塁打)」と痛烈なヤジが。井口監督も「その後の内容が良くない」とバッサリ。第2打席から3連続三振で、うち2度は課題である左投手の坂本、砂田が相手だった。

守備でも記録に出ないミスがあった。2回、伊藤光の緩い三塁線のゴロを二塁打にした。鳥越ヘッドは「抜かれ方が悪いし、ベストを尽くしてない。1年間(三塁を)任せられない」と苦言を呈した。

安田本人も「(守備では)球際のボールを捕れていない」「力んでバットが下から出たり(左)肩が下がってしまうと、すべてファウルになってしまう」と反省。次こそ結果で鳥越ヘッドをだまらせる意気込みで「積極性だけ忘れずにしっかりアピールできたら」と力を込めた。【千葉修宏】