ソフトバンク中村晃外野手が復調のオープン戦1号を放った。3番左翼で先発出場。3回に巡ってきた2打席目。1死二塁からヤクルト先発のルーキー吉田喜に痛烈な1発を見舞った。カウント1-0からの2球目。141キロの直球を振り抜き、右翼ポール際に運んだ。

「ここまではあまり調子が上がってきていない中でしたが、しっかりとらえることができました」。飛距離を求めた昨年の反省から、今季はヒットメーカーとしての本来の打撃に戻した。だが、この日までオープン戦3試合に出場し9打数1安打。ここ2試合は音なしだった。

1発を呼び込んだのは初回の1打席目。同点とした後の無死一塁。中村晃はしぶとく一、二塁間を割った。前日(3日)の試合後は居残り特打に汗も流した。「まだよかったり、悪かったり。結果を出せるように頑張りたい」。激しい外野手争いもある。「開幕」に向け、新選手会長は貪欲に打撃向上を目指す。