阪神ドラフト6位の小川一平投手(22=東海大九州)が1軍デビューを果たし、1回を無安打無失点に抑えた。

2点リードの5回に2番手で登板。先頭の新外国人エスコバーに対し、初球にいきなりこの日最速となる147キロを計測した。先頭を三ゴロに打ち取ると、四球を一つ出しながらも無安打投球。全17球で10球の直球を投げ込み、上々のデビュー登板となった。

「緊張している中で自分の思う球は投げれなかったんですけど、思い切って投げれたのはすごいよかったんじゃないかなと思います」

直球でどこまで押せるかを課題にマウンドに上がった初登板。四球を出し、制球に反省しながらも「真っすぐ多めで、0点に抑えれたのはよかった」。それで先輩藤川に憧れる新人右腕は、直球で空振りを奪えなかった初登板を振り返り「球児さんのような真っすぐの質というのを、どんどん追い求めてやっていけたら」と話した。

育成を除く今季の新人6人の中で、唯一の大卒選手。即戦力としての期待も膨らみ、開幕1軍の座に向けて「奪えるなら奪いたいと思っている。食い込めるなら、食い込んでいきたいと思います」と、力強く意欲を語った