阪神は開幕延期に伴い、先発陣の調整を再考する。20日ヤクルト戦で開幕投手を務める予定だった西勇は、中6日ローテで13日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発予定だった。だが12日、秋山への変更が決定。

矢野監督は「(開幕が)いつになるか分からないから。そういうところでも、難しいんだけど。1回、ある程度いける状態になっているので。1回(登板を)飛ばして、様子見ようかなと」と説明した。20日を逆算していた肉体の緊張を、一度解きほぐす狙いだ。

開幕延期後も開幕投手の大役が決まっている西勇はこの日、甲子園の全体練習に参加。スタンドでの階段ダッシュなど、練習の強度を上げて「今しかできないので」と、早速延期期間を利用した再調整に入った。金村投手コーチはローテ当確のガンケルについても「少し(登板を)空けます」と説明した。間隔が空き過ぎることに注意し、先発陣の調整を見直す方針だ。

先発枠は高橋、青柳を含む4人が当確。残り2枠を藤浪、スアレス、中田、秋山らが争う構図だ。同コーチは開幕日程が決まるまでの実戦期間について、「競い合っているピッチャーがいるので、そういうピッチャーをどんどん優先的に」と説明。13日の秋山をはじめ、ローテを争う立場の投手を重点起用する考えを明かした。秋山も気合十分だ。「しっかり結果を出します。争っている選手も結果を出していますし。(争いに)勝てるようにと思っています」。開幕延期で幕を開けるローテ争いの第2章に注目だ。【奥田隼人】