<オープン戦:東大11-8独協大>◇13日◇独協大学天野貞祐記念球場

独協大・並木秀尊外野手(3年=市川口)は「足がもつれました」と言いながら、11秒19で三塁に達した。

東大とのオープン戦に1番中堅で出場。6回先頭で左中間の当たりに迷わず二塁を蹴った。同じ打席でセーフティーを試み、三塁線へ転がす。ファウルとなったが、一塁到達3秒53。7回には左前打を放ち、初球で二盗を決めた。

プロの右打者でも一塁は4秒2、三塁は11秒を切れば俊足と言われる。ヤクルト、日本ハムのスカウトが視察する中、存分に持ち味を発揮した。

昨秋の日本代表候補合宿で50メートル走5秒32をたたき出した。手動で1歩目を着地したところから計測。正確には50メートル未満だが「サニブラウンに勝った男」中大・五十幡(5秒42)を抑えトップ。一気に名をあげた。

独協大初のNPB入りの期待がかかる。首都リーグ2部からの注目度アップに「心がフワッと」してしまいオープン戦無安打が続いていた。ようやく、しっかり振って2安打。「自分たちの代で1部を経験したい。春がラストチャンス」と引き締めた。【古川真弥】