阪神陽川尚将内野手が右打ちスラッガーの本領を発揮した。5回に一塁の守備から出場。1点差の7回2死一、三塁。荒西のシンカーを完璧に振り抜きバックスクリーンへ。第1打席でオープン戦2号の逆転3ランを放ち、アピールに成功した。

矢野監督は「左打者が全体的に多くなる。右で本塁打を打てる要素は必要な部分。場面も状況も打った中身も本当に素晴らしい形やった。陽川がいてくれるのは大きなものになる」と高評価した。前日13日も中堅フェンス直撃の二塁打など2安打。オープン戦は打率3割5分3厘と安定する。

今春キャンプは打撃のタイミングを早くするよう工夫。「結果にこだわってやっている。チャンスは少ない。いつでもいけるよう、いい準備をしてチャンスをモノにできるように」と気合十分だ。昨季は3本塁打をマークも打率1割9厘。今年は勝負強さを示し、代打の切り札としても期待される。「ベンチのなかで考えを整理してやっている」と自覚たっぷりに言った。