中日根尾昂内野手(19)が、今年初めて2軍に降格することが決まった。

前日故障リタイアした溝脇とともにファーム再調整となり、代わって堂上と遠藤が24日の巨人戦(ナゴヤドーム)から1軍に昇格する。

与田監督は「火曜日から(堂上)直倫、遠藤を上げて、根尾はファームに行く。いま彼に必要なのは試合に数多く出ること。(主力主体の)1軍では出場機会が減るので、ファームでフルイニング出るようにさせた」と説明した。

根尾はキャンプから1軍で奮闘したが、オープン戦12試合で打率1割9分と低迷した。この日の練習試合広島戦は、途中出場で当たり損ねの内野安打1本。20日からの広島3連戦は、合計2打数1安打に終わった。指揮官は「一番は出塁率(を上げること)。(1軍で)スタメンで出るためには、基本は外野中心で行かせる」と、最昇格への課題も明確にした。

根尾も前を向いた。「(2軍では)試合に出て、より多くの打席に立ちたい。いままで以上に工夫しながら出塁したい。開幕1軍? 求めているものは高い。もっと上を目指したい」。

2軍は24日からの練習試合でオリックス3連戦、31日からは阪神&広島との6連戦が組まれている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が延期されており、“ファーム9番勝負”で与田監督が求める結果を残せば、開幕1軍の可能性は十分ある。背番号7の巻き返しに、注目だ。【伊東大介】