＜今年も競合？　ここ3年「1本釣り」合計4人＞

ドラフトは過去2年、1位で高校生に史上最多の11球団が入札した。18年は小園海斗（報徳学園→広島）根尾昂（大阪桐蔭→中日）に各4球団、藤原恭大（大阪桐蔭→ロッテ）に3球団。19年は佐々木朗希（大船渡→ロッテ）に4球団、奥川恭伸（星稜→ヤクルト）石川昂弥（東邦→中日）に各3球団、森敬斗（桐蔭学園）に1球団＝DeNA単独指名。昨年は入札の4人に加え、外れ1位で堀田賢慎（青森山田→巨人）西純矢（創志学園→阪神）宮城大弥（興南→オリックス）が指名され、1位7人が高校生は99年以来20年ぶりの豊作だった（高校生ドラフトを除く）。

1位にとどまらず、昨年の高校生は全体でも47％の35人を占めた。47％は高校、大学、社会人の一括ドラフトが復活した08年以降では最高の比率になる。一方で社会人は08年以降最少の14人（19％）だった。

今年は1位指名が大学生や社会人にも分散しそう。大学生の1位は昨年、森下暢仁（明大→広島）だけ。1位の大学生1人は88年野村謙二郎（駒大→広島）以来31年ぶりだった。最近は大物の競合抽選が相次ぎ、単独指名が少なかった。過去3年の「一本釣り」は17年東克樹（立命大→DeNA）18年松本航（日体大→西武）19年は前記の森、森下の計4人だけ。指名が分散すれば単独指名も増えそうだ。