今季から参入するBC神奈川が、対外試合2試合目で初勝利を挙げた。熊谷さくら運動公園野球場でBC武蔵とオープン戦を行い7-4で勝利した。

3回無死満塁の場面で、押し出し四球で先制すると、7番清田亮一捕手(27)の右翼への2点適時打などで一挙4得点。日本ハムと巨人でプレーした乾真大投手(31)が先発し、4回6安打無失点と要所を締めた。鈴木尚典監督(47)は「早く勝っておいてよかった」と安堵(あんど)した。

27日はDeNAに大敗した。この日は初めて同リーグのチームと戦い9安打7得点で打ち勝った。それでも「マシンガン打線」には及ばず、NPBで2年連続の首位打者に輝いた指揮官はさらなる打線の強化に励む。2回1死満塁から無得点だったことに言及。「序盤に点をしっかり打っていたら、2ケタ得点も狙えた。打線はまだまだ」と引き締めた。

リーグ戦は4月11日開幕予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、18日以降に延期に。現在オープン戦は無観客で行っているが、中止になった試合もある。新設球団の新監督だけに「練習での選手の姿は見てきているが、実戦ではあまり見られてない」と戦力把握に難しさを感じている。それでも選手たちには準備する期間が増えたと前向きに捉える。まだまだレギュラーは確定していない状況。「選手たちには競争してもらいながら開幕に向けて頑張ってもらいたい」と奮起を促した。【湯本勝大】

○…BC神奈川の杉浦健二郎投手(21)は、2戦連続で登板がなかった。高校、大学と野球部未入部で、入団1年目。右肘の違和感もあり、大事を取った形となった。試合中はバックネット裏でデータ計測をするなど、裏方に回って精力的にチームを支えた。