プロ野球リーグで世界に先駆けて4月12日に開幕した台湾プロ野球のチアガールたちが日刊スポーツを通じて、日本プロ野球にエールを送った。

特別企画「加油! 日本棒球!!」(頑張れ、日本野球)と題して1軍全4球団から各3人が登場。無観客試合を盛り上げている「台湾野球の華」が粋なコメントとともに明るい笑顔を振りまいた。日本は新型コロナウイルスの感染拡大で開幕日が未定。厳しい情勢は続くが、前向きな声が海を越えて届いた。

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いま、街では色とりどりの花が咲き競っている。黄色のモッコウバラ、白いマーガレット…。風薫る5月。新型コロナウイルスの感染が広がっても、いつもと変わらず、つぼみは開く。

かつてない華やかな顔ぶれが彩りを添える。台湾プロ野球のチアガールが紙面ジャックだ。今季の開幕後も、彼女たちはいつもと変わらず、選手に声援を送っている。本拠地チームだけが登場し、無人の客席でパフォーマンスを披露する。

なぜ、無観客試合でチアガールは参戦しているのだろう。中華職業棒球大連盟(CPBL)宣推部幹部は「話題になるチアガールズによるパフォーマンスや野球のエンターテインメントとして、テレビで観戦するファンに楽しんでもらいたい」と理由を明かした。

台湾ではチアガールが中心になってダッグアウト裏最前列で盛り上げ、その前にファンも陣取って応援するスタイルだ。球場が立ち入り禁止になっても野球のライブ中継に花を添える。

チアガールたちは、隣国の窮状を案じる。祖父母が日本に住む女性もいるし、台湾に渡航できない日本人メンバーもいる。合言葉は「加油!(頑張れ)」だろう。いつもと変わらず、そこにあり続ける尊さがある。球春を待ちわびる日本野球へ。励ましのエールが響いた。【全面協力・CPBL、構成・酒井俊作】

 

※3日からニッカン・コムでチアガール12人を順次紹介します! お楽しみに!

 

◆台湾プロ野球を視聴する方法 日本では、スポーツのインターネット中継サイト「イレブンスポーツ」が有料で楽天、統一の主催公式戦の一部をライブ配信している。無料視聴の試合もあって、お手頃だ。また台湾では、CPBLTVの配信(有料)も一般的だ。