日本ハムは16日からチーム管轄の練習を再開する。2軍練習試合が行われた3月27日以来50日ぶりで、選手と首脳陣は札幌と鎌ケ谷で3組にグループ分け。基本的に当面は都道府県間の移動はせず、4勤1休のペースでこれまでの自主練習からチーム主導、複数人での練習形態へ移行する。栗山町の「栗の樹ファーム」でオンライン取材を受けた栗山英樹監督は「みんながどこまでやってきたのかを含め、できる限りのことをやっていくしかない」と話した。

最短で想定される6月19日開幕を見据えたプレ始動となる。ユニホームは着ないが、試合前練習のように参加する選手らが連動しながら体を動かす。栗山監督ら首脳陣は最初の2日間ほどは、選手のコンディションを見極める考えだ。「報告書を見たり、話を聞いているとイメージはもちろん湧くが、本当のことを言っているかどうか分からない。どこか痛くて隠している可能性もある。そういったことを我々が自分の目で見て判断していく」とし、状況を把握した上で今後の練習強度、方針を固めていく構えだ。

全体練習の再開は今後の国内情勢の変化、NPBの方針などを受けて時期を見極める予定だ。札幌組で始動する栗山監督は鎌ケ谷の2組に属する選手とオンライン面談なども検討。選手とのコミュニケーションも次第に再開する。「うれしいですけど、選手を守る責任がもっと大事になる」。気を緩ませることなく、開幕へ向けて粛々と準備を始める。【木下大輔】