楽天涌井秀章投手(33)がコロナ禍を経て迎えるシーズンへ向け、私案を示した。

15日、楽天生命パークでの自主練習後にオンライン取材に対応。開幕が6月中旬から下旬を目指す中、過密日程も想定される。今季新加入し先発ローテの軸として期待される右腕は「特例をあえて作ってもらうとしたら、登録メンバーを増やしてほしい。最初のうちは慣れるまで投手の登録数を増やしてもらえるとすんなり入れると思う」と考えを口にした。

特殊なシーズンによるリスクを、選手は負う。過密日程を戦い抜くための案を一選手としてイメージした。「先発完投人間としては最初から完投したいという気持ちはある。でもそこで無理をしたら過密日程で(シーズンの)最後の方にちょっと落ちるんじゃないかと。負担を多少なりとも軽減できれば」と率直な思いを語った。

また、新守護神を狙う森原康平投手も涌井の意見に同調した。「短いスパンで体を戻して、実戦に入るので、調整もちょっと急ぎで合わせないといけない部分もある。時間が普段と比べて、計算もできない。ペースがつかめていないのでバランスも崩しやすいですし、ケガのリスクも出る。ベンチ入りの人数、ブルペンの人数を多くできれば、選手を守るという意味でかなりいいと思う。体が商売道具なので、涌井さんが言うように選手を守ってもらえるような、そういうものがあればうれしいかなと思います」と話した。