広島が19日、21日からのチーム練習を一般開放すると発表した。21日、22日、23日の練習日に各日125組(1組最大4人)を地元紙を窓口に募集する。マスク着用や入場時の検温を条件とし、スタンドでは巡回スタッフがアルコール消毒するなど細心の注意を払いながら、ソーシャルディスタンスを保った座席での見学となる。

広島県は14日に緊急事態宣言が解除され、15日には県が定めた「感染状況レベル」2となった。18日からは県内の動物園や美術館が再開するなど、長期間続いた自粛生活に変化がみられる。広島松田一宏オーナー代行は「自粛が続く中で何か市民の気分転換となることができないか。行政と連携を取りながらやってきた」と、地域アドバイザーや広島市とともに検討を重ねてきた。当初はマツダスタジアムのコンコースを開放する案も挙がったが、密集する可能性もあるため人数制限をかける形でまとまった。

プロ野球は早ければ6月19日にも開幕する。新型コロナウイルスの感染予防や拡大の予防を徹底しなければいけない状況に変わりはないが、徐々に日常を取り戻していくことも考えていかなければいけない。12球団の先頭を切って、ボールパークに活気を取り戻そうとしている。「少しでも元気が出るきっかけになれば」。状況を見ながら、来週の練習日にも実施される。