夏の甲子園中止決定から一夜が明けた21日、ロッテの選手たちが球団を通じてコメントを寄せた。

平沢大河内野手(22)は15年夏、仙台育英(宮城)で甲子園決勝に勝ち進んだ。東北勢悲願の初優勝へ最後まで粘ったが、惜しくも届かなかった。

「春のセンバツがなくなっていた中で、夏に向けて何とか出たいと気持ちを切り替えていたと思うので、それがなくなってしまったことは言葉では言い表せないほどの悲しみであり、つらい思いをしていると思います。特にこれが最後となる3年生のことを思うと、自分も胸が痛くなります。ただ、1つだけ言えることは、今までやってきたことがムダになることはありません。大きな目標に向かって努力した日々、仲間たちと頑張った日々はこの先の人生で絶対に生きることになると思います。頑張ってほしいと思います」

 

成田翔投手(22)は平沢のいた仙台育英に敗れたものの、秋田商を甲子園ベスト8にけん引。東北旋風の一翼を担い、聖地で夢を切り開いた。

「高校球児の誰もが目指す場所。その大会がなくなったということは、本当につらいことだと思います。なかなか気持ちを切り替えるのは難しいと思いますが、人生はここで終わりではありません。私としては、ぜひ野球を辞めずに、続けて頑張ってほしいと思います」

 

岩下大輝投手(23)は星稜(石川)で2年夏、3年夏と連続出場した。3年夏は石川県大会決勝で、0-8の9回裏に自身の2ランなどで9得点するという、高校野球史に残る大逆転劇を演じた。

「春と夏の両方ですからね。選手たちの悲しみは計り知れない。想像を絶します。ただ、3年間やってきたこと、3年間一緒に汗を流した仲間との関係は変わることはありません。今後も必ず生きると思います。今はつらく、なかなか切り替えることはできないとは思いますが、今後の自分の糧になると信じて、また頑張ってほしいなと思います」

 

ドラフト5位・福田光輝内野手(22)は大阪桐蔭で1年夏、2年夏と甲子園出場。主将を務めた3年夏は大阪大会で敗れた。

「自分の立場に置き換えたら、すごくショックで悔しい。簡単には切り替えることができないことです。ただ高校で人生が終わりではない。これからが大事だと思います。甲子園を目指したように、明確な目標をもって日々を過ごしてほしいと思います」