ロッテ田村龍弘捕手(26)が1軍に復帰し、8番捕手でスタメン出場した。

第1打席は空振り三振に終わったが、6回の第2打席ではこの日のチーム初安打となる痛烈な左前打を放った。6回裏からベンチに下がったが、スローイングや走塁も含めスムーズにこなし、試合後は「普通にできたかなとは思います」と振り返った。腰痛で離脱し、1軍戦は12日ぶりの出場だった。

開幕にも間に合いそうだ。この日は21日の開幕3戦目に先発予定の美馬とバッテリー。「内角を攻めましょう」と打ち合わせ、打者によっては全球内角攻めなど、バットが振れている西武の中軸に対し、課題をもって取り組んだ。

初回こそ3失点したものの、2回以降はバッテリーのリズムもぴったり。イニング直後のみならず、イニング前に美馬がキャッチボールしているところにも近寄り、ひと声かけるきめ細かさも見せた。正捕手として、試合運びの感覚もしっかり取り戻している。

5日後には、敵地福岡でソフトバンクとの開幕3連戦が行われる。「100%に近いパフォーマンスができるように」と、ケアを続けていく。【金子真仁】