1軍登録31人、ベンチ入り人数26人、外国人選手の登録枠5人、移籍期限は9月末まで…。120試合で雌雄を決する特別なシーズンを、各チームはどんな陣容で駆け抜けようとしているのか。ポジション、年齢別のシートマップを完全掲載し、戦力バランスをチェックする。
※支配下登録選手。年齢は20年の満年齢。白ヌキ選手は、当該チームで昨季15戦以上先発投手、50戦以上登板投手、100戦以上出場野手。青字選手は新加入。
パ・リーグ
西武=先発投手陣に伸びしろある20代前半揃う
20代前半から30代中盤にかけてバランスがいい。特に野手レギュラーは24歳の森から36歳の栗山と中村の間に分布。先発投手はFAやメジャー移籍の影響で今井、高橋光、松本ら伸びしろある20代前半がそろう。
ソフトバンク=中堅右腕が充実、左腕はやや手薄
中堅の右投手の層が厚く、レベルが高い。それに対して左投手がやや薄くなっている。野手は左打者が年代別ではバランスよくレベルも高いが、右の大砲が育っておらず、外国人でカバーしている。
楽天=投手層厚く外野は左打者少ないが少数精鋭
投手の層が厚い。特に20代の救援、速球派の右腕が分厚い。左腕はやや手薄。野手はベテラン、主力、若手がまんべんなく在籍。外野手の左打ちは4人と少ないが島内、辰己、小郷と1軍クラスが並ぶ。
ロッテ=若手左腕が今後の補強ポイントか
高齢化とまではいかないものの、30代前半の投手が比較的多い。若い投手、特に左腕は今後の補強ポイント。内野手は右打ちが、外野手は左打ちが多い。30歳未満の右打ち外野手は2人しかいない。
日本ハム=20代8割の12球団で最も若い構成
20代が約8割を占める12球団で最も若い構成。特に野手陣は特徴が顕著で30代が4人だけ。若手が台頭する土壌はできているだけに、総力戦が求められる今季の鍵を握るのは、10代~20代前半の選手の台頭か。
オリックス=吉田正尚、山岡、山本ら20代主力点在
最年長の比嘉、山崎勝が37歳で、その他の選手は守備位置、打者の左右に関係なく比較的若い。吉田正、山岡、山本ら、ほとんどの選手が30歳以下で成績を残している。育成選手も多く抱えている。
セ・リーグ
巨人=バランス良し 27歳世代に期待
菅野、坂本、丸ら30代前半を中心に、各ポジションにバランスよく選手が集まっている。主力に次ぐ27歳世代には台頭が望まれる選手たちが並び、20歳世代では戸郷、湯浅の若い力が1軍メンバー入りしている。
DeNA=「王国」左腕以上に右腕も幅広い年代
「王国」と呼ばれる左腕以上に、右腕も幅広い年代がそろう。内野は30歳以上のベテランも多いが、昨年ドラフトで高卒を複数補強し将来に備えた。外野は20代の働き盛りがそろい、激しい争いを演じている。
阪神=20代後半に集中もベテラン中心
投打とも20代後半に選手が集中。ただ、球界最年長福留を筆頭に能見、藤川、糸井とベテランがチームの中心を担っている側面も。20歳前後が極端に少なかったが、昨秋ドラフトで高卒を5人指名した。
広島=補強戦略上手、誠也に次ぐ右打ち野手台頭望む
ドラフト戦略として同様の球団独自「年代別選手表」を用いているだけに、戦力のバランスがいい。野手の若年層有望株に左打ちが多い傾向にあり、鈴木誠に続く若い右打ち野手の台頭が望まれる。
中日=野手はアラサー中心も根尾ら次世代も充実
日本人野手は大島、平田、阿部、高橋、京田らアラサーが主軸だが、18年ドラフトの根尾、石橋、19年同の石川昂、岡林らが加入し、次世代も充実。投手も20代前半の藤嶋、石川翔、清水、山本らが台頭。
ヤクルト=野手は村上に次ぐ若手の台頭が課題
野手の年齢分布はバランスはいいが、レギュラー陣にベテランが多い。村上に次ぐ若手の台頭が今後の課題。高津監督が再建中の投手陣は20代右腕が多く、ここから何人先発ローテに割って入り、定着できるか。