楽天からのFA移籍で入団したロッテ美馬学投手(33)が、新天地でのうれしい1勝目を挙げた。

開幕2戦で石川が6回無失点、種市が6回1失点と奮闘した。「おととい、昨日と先発が頑張っていたので、その流れに乗れるように投げました。いいスタートが切れて良かったです」と喜んだ。

1回、初球をいきなりソフトバンク栗原に右中間二塁打とされたが、その後は持ち直した。柳田、バレンティンからの各2奪三振を含む9個の三振で、5回を7安打1失点に抑えた。2回には中大の後輩・井上から満塁弾での援護もあった。「大学の時から良くしていて良かったと思います」と笑った。

先発前日の20日は「今はとても緊張しています」と話していた。「打ちだしたら止まらないし、1発のある打線」と警戒するソフトバンク打線。「キャッチャーと一緒にやっていきたいです」との言葉通り正捕手田村とのリズムも合い、低めに丁寧に集めた。

2月の石垣島キャンプ最終日に、井口監督から開幕投手に指名された。左わき腹痛にシーズン開幕延期も重なり、大役は石川に譲ったものの「先発投手として責任を果たせるように全力で投げたい」という気持ちはいつも変わらない。次回先発は28日、本拠地でのオリックス戦が有力。「ZOZOマリンでも勝ち続けて、優勝できるように頑張りたいです」と丁寧に言葉をつむいでいた。【金子真仁】