プロを目指す高校3年生救済へ、日本野球機構(NPB)と日本高野連がタッグを組んだ。日本学生野球協会は25日、都内で理事会を開き、日本高野連が申請したプロアマ共催による「合同練習会」の実施を承認した。プロ志望届を提出した高校生の希望者を対象に、8、9月の週末に行う。新型コロナウイルス感染拡大で大会中止が続き、スカウト視察の機会も限られた。10月26日の今秋ドラフト前に、選手の力量をみるトライアウト的機会となる。

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巨人原監督(高校生の合同練習会について)「野球界発展という点において、非常に意義があると思いますね。特に2020年度、この年に、というね。素晴らしい決断というか、素晴らしいイベントというんですか、そういうものになると思います」

 

中日加藤球団代表 高野連側も高校生のことを考えての決断ですが、プロ側としてもこういう機会があるのは大歓迎です。

 

中日松永編成部長 やっていただくことはありがたい。最大限生かせる場になればいい。優れた選手が来ると思うので、1人でも多く見たい。

 

ソフトバンク永井編成育成本部長兼スカウト育成部長 選手を確認できる機会を設けてもらえることはありがたい。今回、初めてやってみて、よければ毎年やっても(プロアマともに)マイナスはないのではないか。

 

履正社岡田龍生監督(59) ありがたい。高校生に就活のチャンスを与えてもらえる。(プロ志望している関本勇輔主将ら)3人とも行かせますよ。そこで頑張らせてやらないと。サッカー界のように、プロアマが交流できる機会ができるのはいいこと。

 

日本高野連・八田会長 特にプロを目指す3年生のアピールの場を作ってあげようということで、特例で承認された。高校野球は教育の一環であり、球児にそういう場を設けてあげたいという思いが通じたのではないか。