巨人重信慎之介外野手(27)が右翼フェンス上部の防球ネットを突き破った。

2点を追う7回無死、ヤクルト梅野の直球を捉え右翼フェンス際へライナーで運んだ。右翼手山崎もフェンスにぶつかりながら捕球を試みるも捕球できず。打球はグラウンドに跳ね返らず、消えた。

球場は一時騒然となったが、審判から「ただいまの打球、ライトのフェンス、金網を突き破りましてスタンドの方に入りました。ルールによってランナー二塁で再開いたします」とアナウンスされた。

◆金網を破った二塁打 87年5月9日、山形県野球場で行われた日本ハム-南海戦で山本(南海)が記録している。9回、山本の打球は低い弾道で右翼席に飛び込み、小林右翼線審は本塁打のジェスチャーをしたが、日本ハムが「金網を越えていない」と抗議。小林線審が問題の場所に行くと、金網がゆるんで広がった部分があり、フェンス上の金網を突き抜けてスタンドに入ったことを確認。本塁打をエンタイトル二塁打に訂正した。