復活を期す西武内海哲也投手が、2軍での調整を続けている。

イースタンリーグ・ロッテ戦(7月21日)で7回2失点の好投。翌週の同28日には日本ハム戦で、5回2/38安打5失点で、球数は107球を投げた。

「28日は、後半バテてしまってコースに投げ切れなかった。打者の内側に入るストレートの精度が上がらないと、自分の変化球は生きてこないので。自分がしっかり投げ切れた時はヒットがないので、そこがバロメーターとなっているし、自信にもなります」

昨季加入後、1軍登板はまだない。昨年11月には左前腕の筋腱修復術手術を受けた。

「現状はボールを握っても痛みなく、しっかり投げられています。スライダーとチェンジアップは申し分ない状態ですね。歳を重ねての衰えは感じないけど、後がないと思うと違った緊張感はありますね。『ここで抑えたら1軍に呼ばれるかもしれない』という気持ちになって、思うように投げられないこともある」

競争の場に身を置くところまできている。自粛期間中は、早朝から公園で、子どもらの練習に付き合った。そんな子どもたちに西武のユニホームを着て投げる姿を見せるため、今は2軍施設のCAR3219フィールドで練習に励んでいる。

「1軍で投げてなんぼ。若い選手と時間を共にして見本にならないといけないとは思うけど、やっぱりね。そこはずっと追い求めている。なんとか1軍のローテに割って入りたいという気持ちでまだ諦めていない。どうしても、1軍で投げている姿を子どもに見せたい。その一心。子どもたちも野球をやっていて、野球の難しさも分かってきている年齢なので、そういうなかで偉大な父でありたい。第一線で投げる姿を見せたいです」

汗を流しながら野球と向き合う日々を過ごしている。