中大野球部総監督の宮井勝成氏が、7日午前2時23分、肺がんのため東京・三鷹の病院で死去した。94歳。通夜は12日、葬儀・告別式は13日に行われるが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、近親者だけで営まれる。

東京都出身。早実では41年センバツに控えでベンチ入り。卒業後、中大に進んだ。55年から早実の指揮を執り、春2回、夏2回、甲子園出場。57年春はエース王を擁し、チームを初優勝に導いた。59年から93年まで中大の指揮を執り、東都大学リーグ優勝8回、全日本大学選手権優勝3回。元ヤクルト監督で現GMの小川淳司氏(62)や大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏(61)ら多くの教え子がプロで活躍した。

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▽巨人阿部慎之助2軍監督(宮井氏は中大時代の恩師)「長きにわたりアマチュア野球に貢献された方なので、大変残念に思います。来週、ジャイアンツ球場で中央大学と試合も組まれておりましたので、楽しみにしてくれていたと思います。試合を見せてあげられずにとても残念に思います。ご冥福をお祈りいたします」

▽巨人沢村拓一(中大時代の恩師に)「本当にショックで信じられない気持ちです。中央大学を卒業した以上は宮井さんの教えに恥じぬよう、精いっぱいプレーしていきたいです。ご冥福をお祈りいたします」

▽巨人亀井善行(中大時代の恩師に)「驚いております。プロ野球の世界に入ってからも私のことを気にかけていただき、心の支えになってくださいました。ご冥福をお祈りいたします」

 

▽巨人鍵谷陽平(中大時代の恩師に)「突然のことで驚いています。以前、お会いした際に『いいストレート投げるな』とお声がけいただいたことを覚えています。その言葉のおかげで自信を持ってストレートを投げられるようになりました。本当に寂しさが募ります。ご冥福をお祈りいたします」

▽巨人鍬原拓也(中大時代の恩師に)「今の僕があるのも宮井さんのおかげです。大学時代はいつも気にかけていただいて、ふがいないピッチングをした時も叱咤(しった)激励していただきました。大変、お世話になったのでとても残念です。ご冥福をお祈りいたします」

▽巨人会田有志3軍投手コーチ(中大時代の恩師に)「野球の基礎を全て教えていただきました。残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします」