セ、パ両リーグは12日、6、7月度の「大樹生命月間MVP賞」を発表。楽天に新加入の涌井秀章投手(34)が5勝0敗、防御率2・89、41奪三振の成績で4年ぶり4度目の受賞を果たした。涌井はオンライン会見で「楽天に来て、すごい必要とされている。やりがいを感じながら投げてます」と活躍のモチベーションについて説明した。

今季はコロナ自粛の中、開幕までの調整も難しかった。だがしっかり走り込み、再度、体をつくってシーズンに臨んだ。「自粛期間中にもう1度ミニキャンプみたいなものを張れたので。時代に合ってないかもしれないですけど、ランニングが自分に合った練習だと思っている。あらためて練習って大事だなと思いました」と笑顔を見せた。

数日前、仙台で乗っていたタクシーで「運転手さんに『来てくれてありがとう』と言われて。まさかタクシーの運転手さんに言われると思ってなかった」と照れ笑い。「1年間ずっと良いコンディションを続けることが大事。(月間MVPは)おまけとして選んでもらえれば。せっかく仙台に来たので優勝したい」。チームを優勝に導く投球ができれば、今季複数回受賞も見えてくる。【千葉修宏】