西武は20日、佐藤龍世内野手と相内誠投手の違反行為があったことを発表した。

両選手は、新型コロナウイルス拡大防止の自粛期間中の4月12日に、千葉県内のゴルフ場へ外出。その際、佐藤が運転し相内が同乗する自家用車が、法定速度60キロの首都高速道路中央環状線山手トンネル内を、89キロオーバーの149キロで走行したという。速度違反取り締まり装置により検知。2人はその後、ゴルフ場でプレー。5月に佐藤のもとへ違反通知が届き、警視庁による事情聴取を受けた。

しかし違反内容について、球団への報告は今月17日になってからだった。翌日に佐藤、19日に相内からヒアリングをし詳細を確認。球団は両選手に、無期限の対外試合出場禁止及び、ユニホーム着用禁止の処分を科し、明日20日からジャージー着用での練習となる。当分の間は車の運転も禁止する。

球団は1軍の試合が開催される京セラドーム大阪で、飯田光男常務取締役球団本部長が対応。「球団として厳しい処分にしている。緊急事態宣言が発出された直後で、社会的にも外出自粛が要請されていた。球団としてもコロナ感染者を出さないように、不要不急の外出は禁止と、みんなで頑張って自粛して、コロナから守っていこうと取り組んでいたときの出来事。また149キロという本当に危険な運転をしていた。事故はありませんでしたけど、1歩間違えれば事故につながりかねないと判断してこのような処分をした」と説明した。2人には重大性と危険性を説明し、自覚と責任を持つように厳しく指導。他の選手らにも状況を伝え、再発防止に取り組んでいくという。

以下、両選手のコメント。

佐藤 自分の置かれている立場を考えず、また自らの甘さがこのような事態を招いてしまったと考えています。深く反省しております。今後、2度とこのようなことを起こさないよう、十分に注意するとともに、社会人としてルールをしっかり守り、責任ある行動をとってまいります。このたびは大変申し訳ございませんでした。

相内 日頃から応援していただいている多くの方に、ご迷惑をおかけすることとなり、大変申し訳ございません。深く反省しております。今回のスピードの出し過ぎやチームのルールについてのみならず、日常から年上の私が模範になるべきでした。社会人としての責任を痛感し、今後、同じ過ちを犯さないよう行動してまいります。