1分けを挟んだ連勝が4で止まったが、ロッテに力がついてきた。6回まで2安打の淡泊な攻め。それが7回、雷雨とともに反撃へ転じた。2死二、三塁で代打のルーキー佐藤都志也捕手が一時同点となる2点適時打。雨宿りのファンたちが粘りを拍手でたたえ、井口資仁監督も「チャンスで結果を出してくれた」と思い切りの良さを評価した。

単独首位に浮上しても、浮かれない。指揮官はかねて「まだまだそこまで我々に力はない」と足元を見つめてきた。総得失点差はマイナス。数字に出ない力も合わせ、毎日を戦い抜く。始球式に訪れたOB村田兆治氏(70)も「何とかものにして日本一に」とナインに期待を高め、結束を新たにした。

再び首位で並んだが、ソフトバンクには総合力や選手層でまだ及ばない。この日も柳田に特大弾含む3打点と力負け。勝負どころはシーズン終盤にある。1試合1試合を糧に、強くなる。

▽ロッテ二木(柳田に特大2ランを浴び6回2失点) やっぱりあの本塁打です。本塁打を打たれるような球を投げてしまったので、その1球が悔しいですし、反省点です。