ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手&アルフレド・デスパイネ外野手のキューバ助っ人が、上昇気配になってきた。

1軍昇格2試合目で4番に座ったデスパイネの今季初安打が、スタートだった。4回、柳田の2ランで先制直後、ロッテ二木の138キロの直球を中前にはじき返した。1死後、6番グラシアルは左中間を破る二塁打。追加点にはならなかったが、期待の2人のバットでチャンスをつくった。

デスパイネは、6回1死一塁から詰まりながらも三遊間を破る左前打。グラシアルも9回先頭でロッテ東條から中前打を放った。打点はなかったものの、2人そろってマルチ安打をマーク。デスパイネは「完璧な当たりではなかったけど、初ヒットがでてくれたのはよかったし、チームが勝ったことがうれしい。明日からもいい仕事ができるようにしたい」と分厚い胸を張った。バレンティンが不調で2軍に降格し、入れ替わりでチームに合流。5番DHで初出場となった前日こそ3打数無安打に終わったが、「4番」に座るときっちり存在感を見せつけた。

いよいよ勝負の後半戦。混パ脱出へ、キューバ砲の存在が何とも頼もしい。【佐竹英治】