巨人原辰徳監督が、4回2死三塁から「ライトゴロ」でピンチを脱した松原聖弥外野手について「大きいね、ビッグプレーだね。本当に満塁ホームランに値するくらいのワンプレーですね。流れというものが、逆にこっちに来たと言うんでしょうかね」と評価した。

2点リードで迎えた4回2死三塁。先発戸郷翔征投手の149キロ直球を、ヤクルトの9番高梨裕稔投手が右前に運んだが、正面で捕球した松原が一塁にダイレクトでストライク送球。間一髪アウトにして無失点で切り抜けた。

松原は「想定していました。強い打球が来たので落ち着いてイメージ通りのプレーができました」とコメント。ピンチを脱すると続く5回に3点を奪い、試合の主導権を握った。指揮官は「勝負というのは、そういうものが作用するケースというのはありますね。あるような気がします」と試合の流れを引き寄せたプレーに賛辞を送った。

あらかじめ右翼線に寄っていた守備位置について、後藤孝志野手総合コーチは「投手がバッターだったのでセンターとライトは右方向(ライト線方向)へ寄せていた」と説明し「ポジショニングのことよりも、あの状況で松原がファーストに対してライトゴロいきますよと伝えていたので、準備ができていた松原のファインプレーですよ」とたたえた。

巨人の「ライトゴロ」は昨年4月21日の阪神戦(甲子園)で亀井が阪神西を刺して以来になった。

▽巨人後藤野手総合コーチ(松原の「ライトゴロ」に)「投手がバッターだったのでセンターとライトは右方向へ寄せていた。あの状況で松原がファーストに対して『ライトゴロいきますよ』と伝えていたので、準備ができていた松原のファインプレーですよ」