西武が連敗を5でストップし、崖っぷちで踏みとどまった。

1点を追う展開で迎えた9回。1死満塁の絶好機で、4番山川が左翼線への安打でサヨナラ勝利を収めた。4回には18号2ランを放っていた山川は「どうにか前に飛ばすということを意識して、何でもいいと思ってました。みんなで助け合っていきたいし、僕も今日みたいにバットで助けられると思う」。ベンチでは森が号泣。それほど追い込まれていた。

負ければ借金9という一戦。連敗脱出するべく、新人捕手の柘植を先発マスクに大抜てき。2回までに4点を失いながらも、接戦に持ち込み5回に一時逆転。6回には柘植がプロ初アーチを描いた。借金9から逆転優勝したチームは過去にない。辻監督は「(柘植は)起死回生の1発だった。よく逆転してくれた。今日の勝ちは非常に大きい。この1勝を糧にして、明日から戦っていきたい」と、選手らをたたえた。