オリックス小林慶祐投手(27)と阪神飯田優也投手(29)の交換トレードが成立し、28日、両球団から発表された。オリックスは左腕強化を図るなかで、先発と救援をこなせる飯田の万能性を高く評価。一方、阪神も救援陣が手薄な事情を解消するため、救援一筋の小林の獲得を決めた。

小林は16年ドラフト5位で日本生命からオリックスに入団。プロ4年間で69試合に登板し、2勝3敗5ホールド、通算防御率は5・25。今季は7試合に登板して勝敗なしで防御率4・05の成績だった。

小林はオリックス球団を通じて「突然のことでしたので、ただただ驚いているというのがいまの率直な気持ちです。こうしていまの僕があるのもバファローズのおかげですし、バファローズファンの皆さんが温かい声援を送ってくれたことは決して忘れません。だからこそ、皆さんの期待に応えることができなかったことが一番の心残りですし、何よりも悔しいです。ここまで育ててくれたバファローズ、自分を必要としてくれたタイガースへの恩返しは活躍することしかないと思います。ここまで応援してくれた方々のためにも、新天地で新しい『いい姿』を見せられるように頑張ります」とコメントした。

飯田は東農大北海道オホーツクから12年育成ドラフト3位でソフトバンクに入団。14年に支配下選手登録を勝ち取った。18年途中に阪神にトレード移籍。プロ通算101試合に登板し、4勝6敗10ホールド、防御率3・61。今季は1軍での登板はなかった。