オリックスが今季最多の借金18で、前半戦を折り返した。同点の5回無死一、二塁。先発山崎福がマーティンに浮いたチェンジアップを捉えられた。2打席連発となる勝ち越し3ランを浴び、劣勢に。この日の5失点は3被弾によるもの。マーティンには4戦連続アーチを食らい、5発の固め打ちを許している。

中嶋監督代行は「どれもホームランになっちゃっている。防げたら、勝負になる。もったいない失点。抑え方次第。苦手だと思っている打者に対して、どう攻めていくか。もう1回、やり直さないといけない」と指摘した。

21日の新体制発足後は3連勝スタートを切ったが、4連敗。この日は反撃も及ばなかった。「右に打ったりができない選手たちじゃない。それを簡単に引っ張ってしまったりはもったいない。そこは反省点。一、三塁をどうやって作るかが大事になってくる」と話した。

区切りの60試合目も力負けで2位ロッテに4連敗。通算成績も1勝11敗1分けで、今や天敵だ。ソフトバンクにも2勝13敗と大きく負け越している。指揮官は「半分をどう過ごすか。次の半分も同じようなことをしていたら、どんどん借金は増えていくだけ。来年、再来年につながるか。そこに関しても前向きにとらえるしかない。これからの半分をどう戦うか」と語気を強めた。最下位に低迷し、クライマックスシリーズ進出も厳しい情勢に追い込まれているが、シーズンの折り返しで、逆襲を誓った。【酒井俊作】

▽オリックス山崎福(3被弾で6回5失点の今季3敗目)「(5回の被弾は)追い込むところまではよかったのですが、決めきることができませんでした。勝負どころで何とか粘りたかった」

▽オリックス吉田正(3回の右前への勝ち越し打で自身最長の16試合連続安打)「低めの変化球にうまく対応できたと思います」

▽オリックス中川(1回に4番として今季初適時打)「なんとしても(1軍昇格即先発で左前打出塁の)『西野さんをかえすことだけ』。もうそれだけでした」