阪神が4番ジェリー・サンズ外野手(32)の劇的弾で、今季セ・リーグ最遅のサヨナラ勝利を収めた。

同点の9回先頭。フルカウントからヤクルト5番手イノーアの外角低め136キロスライダーを振り抜いた。打った瞬間それと分かる完璧な当たり。サンズも球場に詰めかけた虎党も、すぐさま勝利を確信した。ヒーローを迎える本塁では、矢野監督を筆頭に選手たちが手をブラブラさせる「ハッピーハンズ」ポーズ。歓喜のウオーターシャワーとともに、サンズの代名詞パフォーマンスで主役を迎え入れた。

前日8月31日、大ベテラン藤川が引退を発表。この日の試合前には、引退会見も行われた。引退が発表されてから、最初の試合。勝利への執念が打球に乗り移った。

チームは3連勝。2位DeNAが敗れたため、昨年7月15日以来414日ぶりの2位となった。