ソフトバンクが打線の起爆剤と期待するアルフレド・デスパイネ外野手が、今季1号を含む2本のアーチを放って勝利に導いた。

リーグ最多の8勝を挙げている涌井に先制弾を見舞った。2回1死。カウント1-1からの3球目。145キロの直球を右翼席前列へライナーで突き刺した。「少し差され気味だったけど、入ってくれてよかった。今年1本目が出てホッとしているよ」。1号弾に気をよくした大砲は5回に巡ってきた3打席目にもダメ押しの2号3ランを右翼席に運び去った。「とにかく甘い球を見逃さないように右方向を狙って打った」。試合前の練習から逆方向への打球を意識。1軍再復帰2試合目にして待望の2発のアーチを描いてみせた。

キューバから再来日後、1軍合流したものの、左ひざ痛のため出場3試合で出場選手登録を抹消。チームが2位ロッテに3連敗を喫して0・5ゲーム差と肉薄されたこともあって再昇格。「1戦1戦、全力で頑張っていきたい」。助っ人は分厚い胸を張った。