早大・早川隆久投手(4年=木更津総合)が2安打1失点で完投した。奪った三振は17を数えた。

初回1死から明大・西川黎外野手(1年=履正社)に中前打を打たれたが、その後は1人の走者も出さず、スコアボードに0を並べた。9回2死から初めて四球を与え、再び西川に左越えへ適時二塁打を許した。ただ、後続は抑えた。自身初の完封勝利こそ逃したが、文句なしの投球だった。

最速は152キロを記録。球のキレ、制球も抜群だった。早川は「調子は、そこまで良くなかったですが、普通にやればいいと、いつも通りを意識しました。ただ後半だけ、詰めが甘かったです」と反省したが、小宮山悟監督(55)は「想定内です。あれだけのボールは投げると、自信を持ってマウンドに送り出しました。無双状態」と最上級の言葉でたたえた。