西武の中継ぎ・森脇亮介投手(28)が“師匠”以来の防御率0点台を実現させるかもしれない。

9月28日時点で31試合登板で防御率1・15を誇る。計算上、あと5回を自責点0に抑えれば1点を切る。森脇は「自分の結果にとらわれず、チームに貢献したい」と話すが、8試合連続無失点中で、栄光の0点台は試合を追うごとに現実味を増している。

30試合以上登板しての0点台は、球団では豊田が0・98(34登板)をマークした04年以来16年ぶりの快挙となる。今季からブルペン担当の豊田投手コーチからは、技術だけでなくメンタル面でもアドバイスを受ける。得点圏で内野ゴロを打たせようとすると、三振を狙って奪いにいく姿勢の重要性を伝えられ「目からうろこが落ちました。そういう強い気持ちを持って勝負していくようにしています」と強気に攻める。

独特なフォームから最速152キロの直球にフォーク、カット、カーブを駆使。「どのボールでも勝負できてカウントを稼げて、本当にいろんなボールでいろんなパターンが自分の中でつくれている」と2年目の手応えを口にする。前回楽天戦で2試合連続登板直後に援護を受け、白星がついた。いずれも3者凡退に抑え呼び込んだ結果。山賊たちの秋の反撃を、ブルペンから支える。【栗田成芳】