ドラフト候補に挙がる亜大・平内龍太投手(4年=神戸国際大付)が3年ぶりの先発勝利を挙げた。

150キロ右腕は、駒大相手に球速を抑えた丁寧な投球。5回を被安打3の1失点で、チームに2勝目をもたらした。立正大もエース糸川亮太投手(4年=川之江)が昨秋の覇者中大を1失点に抑えて完投し、2勝目とした。国学院大は上出拓真投手(4年=札幌第一)が東洋大を散発5安打に抑え、初完投初完封で初勝利を飾った。

   ◇   ◇   ◇

平内が1回、先頭を右飛に仕留めた速球は136キロだった。今季の初登板(22日=立正大戦)で153キロを記録した速球が見られない。4回になって150キロを計測した。そんな投球を生田勉監督(54)は絶賛した。「丁寧に投げてくれた。リズムよく投げたことが逆転につながった。100点です」。

今年3月に右肘のクリーニング手術を行った。先発は2年ぶりだった。今季3試合目の登板ながら過去2試合はリリーフ役。平内は「初戦でチームに迷惑(サヨナラ負け)をかけたので試合をつくろうと思った。チームが勝ててよかったです」。奪三振3。打たせて取る投球で79球を投げた。先発勝利は17年秋の中大戦に完投して以来になる。

29日時点でプロ志望届は提出していない。「ドラフトより今はチームが勝つことを考えています」。通算5勝目を挙げた大型右腕は自分のことを後回しに、チームの勝利を求める。

▽駒大・若林楽人外野手(1番打者は2試合連続本塁打に2試合連続盗塁)「本塁打は追い込まれてから粘れた。甘い変化球が来たんで。盗塁は速さだけではない。スタート、スライディングを練習しました」